速達生の秘密を続々公開!

徹底的に直送をめざす挑戦がはじまった!

ビールに日付を貼るというアイデアを実現するには、いくつもの課題があった。「まずは、製造後、メーカーの倉庫に置かれますね。そして、夜にトラックに積みこんで翌朝に出発するものもあるんです。」そんな事情を踏まえ、住田はつぶやいた。「メーカーの工場から毎日直送してもらうしかない。」商品管理課である住田は、その事情を最も理解している男だ。「どこの業者も一切介さない工場からの直送」、しかも「毎日」であることが、このプロジェクトのカギを握ると考えたのだ。「入れる日付は、工場の出荷日です。そう決めた以上、昨日のものと混在しては意味がない。だから毎日、しかも、どこにも寄らずに工場から直送してもらうことが、新鮮な生ビールだと自信を持てることにつながる。」と住田は即座に行動する。

飲食店様の繁盛への思いをこめた説得。

メーカー様に「直送」を依頼する交渉
メーカー様に「直送」を依頼する交渉。少しでも新鮮で、よりおいしい生ビールを届けたいという思いを訴え続け。
メーカーには、思いを伝えることから始めたという。「少しでも新鮮な生ビールを消費者に飲んでもらいたい。それが飲食店様の繁盛をめざす私たちの思いなんです。」と。さらに「メーカー様にとっても、もっともおいしい、つくりたてに近い状態で消費者に飲んでいただくことが一番ではないですか。」と訴えた。生ビールは、樽詰めにされた瞬間から品質の変化がはじまるという。その変化を最小限に抑えた状態で届けたい、という思いを伝え各メーカーから快諾を得ることができた。
ただし条件が出された。10t車が満載になるように発注してほしいと。条件をクリアするためさまざまな社内改革や幾度もの交渉を重ね、ついに国内主要メーカーからの直送体制が整った。

出荷日を保証すること!これは、お客様との約束なんだ。

一方その頃、もうひとつの試みが試練を迎えていた。工場出荷日保証シールの貼付である。「手で貼るのは大変だから機械で貼ろう。ぐらいに、軽く考えていたのですが意外と大変でして。」当時を振り返り、梶田は笑う。「まず、シールを貼る機械のメーカーさんに現場を見せたんですよ。すると、全部、形が違うんですか?と。メーカーごとに樽の形が違うし容量ごとに大きさも違う。そりゃ難しいと数社から断られましたね。」と振り返るのは住田。
さらに、もうひとつ課題が浮き彫りになった。「冷えた樽に試し貼りをしたら、うまく貼れない。何が起きたかと思ったら結露なんです。」機械メーカーは焦る。「濡れたところに貼ることは想像しませんでしたね。」試行錯誤を重ねる機械メーカー。
そして、ついにその日はやってきた。倉庫でのテスト。結露した樽がベルトコンベヤーでやってくる、そこで、思ってもみない動きをするマシン!「スゴイ!貼れたぞ!」という声。成功である。

Column2 おいしい生ビールのために

10t車が横づけ可能な物流倉庫の規模が求められた。マルト水谷には、十分なスペースを誇る施設がある。
10t車が横づけ可能な物流倉庫の規模が求められた。マルト水谷には、十分なスペースを誇る施設がある。

第四話へつづく