速達生の秘密を続々公開!

消費者に、鮮度を約束できる生ビールを!

決め手を欠くまま繰り返される合宿。「もちろん、当時は生ビールだなんていう話はなかった。」と話すのは、営業本部長の水谷。彼はまた「当時の販売戦略に〝お客様の在庫ゼロ運動〟というのがあり、欲しい時に欲しい商品を欲しい数だけお届けしようという話をする中、その対象商品を何にするかという議論はありましたね。」と、振り返る。
さらに、「合宿では、飲食のトレンドをつくろう!というアイデアもありましたね。」と語るのは、営業課長の杉浦。その頃から、飲食店様の繁盛のためには消費者を見ていかなければという視点が生まれ、それが後に、新鮮な生ビールを届けることにつながっていくのである。
消費者といえば、ネット上に飲食店の評判が流れるなど店選びの基準が変わり、またさまざまな食品偽装問題以来、食品の品質、安心への目が厳しくなってきていた。
「飲食店様の在庫を少なくするということは、飲食店様にいつも新しいものを届けること。その視点で、私たちが鮮度を保証し、最もアピールできるものは何かを考えたんです。」販売本部の井原は言った。「ビールがあるじゃないか!私たちのお届けしている生ビール!」その言葉に梶田も唸った。「飲食店様でしか飲めないものだからこそ、これがうまいとなれば、消費者は求めてくるに違いない!」そう確信したメンバー達は、これを機にプロジェクトに歩みだす。重ねた合宿は15回。ようやく目標が見えた。

一分一秒でも速く、生ビールを飲食店様へ!

当時、ビールメーカーから飲食店様に届くまで早くても5日、長ければ2週間程度かかるのは常だった。流通経路における随所で在庫としての滞留が起きていたのだ。メンバー達は、そんな課題を洗い出し「いかに新しいものを届けられる流通体制を作ることができるか」に没頭することになる。
そしてこの頃、もうひとつ目標が定められた。鮮度を消費者にアピールするものといえば何かと考え「日付だろう。消費者が、何を買う際にでも気にする日付をビールにつけよう。メーカーもしていないことをやってみようじゃないか!」ということになった。プロジェクトが大きく動き始めた。

Column1 なぜ、ビールは鮮度なのか。

倉庫に滞留する期間の短縮は、鮮度に大きく関わる。
倉庫に滞留する期間の短縮は、鮮度に大きく関わる。

流通過程の簡素化が、スピードアップのカギといえる。
流通過程の簡素化が、スピードアップのカギといえる。

第三話へつづく